足立区竹ノ塚の鍼灸整体師の日々雑感

足立区竹ノ塚の鍼灸整体師の日々の治療の症例や心と身体についての雑感

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東洋医学考  1 (東洋思想は自然観察と単純化)

投稿日:2019年2月21日 更新日:

東洋と西洋という分け方をしますが、世界は東洋と西洋に分かれているのでしょうか?

一般的には、西洋は細かく分けていく事で物事の真理に近づこうとして科目に分けて学ぶ、科学という学習体系が出来上がりました。

逆に東洋はひとつにまとめる事で物事の真理が分かると考えてきた様です。

鍼灸師の長野潔先生という天才が「身体に東も西もない」という言葉を残されていましたが、本当にそうだと思います。

細かく分ける事で分かる事もありますし、ひとまとめにする事で分かる事もあります。

西洋と東洋は同じものを違う角度から見ているだけで、どっちも同じものをみています。

これからの新しい時代は東西融合が必要だと思います。

僕は東洋医学を学んで実践していますので、東洋的立場から見た東西融合について考えてみます。

◎一般的な東洋概念

東洋哲学は自然に学べが基本にあるのだと思います。

まずはとにかく自然を観察する。

星の運行や川の流れ、季節や天候にに応じた動植物の振る舞いなどを観察して、その根底に共通する理を見つけ出してきました。

「複雑系」であるこの世界の根底に共通する理は「単純化」していく事で見えてきます。

その結果、生命現象は「動き」であると単純化しました。

動いているものは生きていて、死んだら止まる。

単純化し過ぎな気もしますがとにかく単純に出来るところまでやっちゃうのが東洋思想です。

東洋医学では、

1、流れが良いのが健康、

2、流れが悪くなっているのが病、

3、流れが止まったら死、

と、とても簡単です。

そして「動き」と一言で言っても様々な動きがあります。

身体全体の動きから、個々の筋肉や関節、内臓や血液やホルモンなどの分泌、神経系から目に見えない心まで全て含めて「動き」があるのかが大切です。

東洋医学は様々な動きの種類をまたまた単純化して、

「気」と「血」に分けました。

この二つは、よく分かっていない気の流れと、目に見える血の流れを比喩にしたもので、

「気」は目には見えない心などの情報の動きや全体としての機能的な動きであり、

「血」は物理現実的な動き、構造的な部分の動きとして分けました。

実際にはこの二つは別れているわけではなく常に一緒に動いています。

指を曲げるという動きだけだと「血」の動きですが、何か掴みたい物があり指を曲げるのは「気」が動いて「血」が動いた事になります。

目的が気の動きであり、物理現実的な動きが血の動きです。

この気血が上手くかみ合わないと思ったように動けないという状態になってしまいます。

鬱なんかも単純化すると「思ったように動けない」という心と行動(気血)の統合不全に集約されます。

分かりやすく言うと気血は心(思い)と身体(行動)です。

実は、武術の術理を使った日本古来の治療術である妙見活法の極意も動くか止まるかです。

そして、気血の統合をして動かしたり、逆に止めたりを行います。

この治療術を学ばせて頂く様になり東洋医学の理解が深まりました。

止めれば動く。

動かせば止まる。

この妙見活法は不動の北極星とその周りを回る北斗七星の動きからこの宇宙に普遍的に存在するシステムを見抜き治療術として応用したものですので、道教をバックボーンに持つ東洋医学ととても相性が良いです。

妙見活法もまずは自然をよく観察する事。

そして、単純化する事。

究極に単純化してしまうと、一つにまとまってしまいます。

ひとまとめにしちゃえば全部一緒ですので話は早いですが、これだけでは世界はよく分かりません。

◎西洋のたどり着いた世界

西洋が細かく分けて真理に近づこうとして得た結果は、この世界には決まった答えがないという事でした。

様々な要因が重なり合い一つの現象を起こしているこの世界は複雑系として、細かい一つ一つの原因を特定する事が出来ません。

量子力学においても観測により物質の振る舞いが変わってしまうという事が分かっています。

細かく分けて見ていく事で沢山の発見があり、今の社会や文化が築かれてきましたが、最終的には「分からない」という事が分かってしまいました。

◎東西融合

分からない中で出来る事はとにかく世界を広げる事だけです。

何か上手くいかない時は「ドツボにはまる」と言いますが、細かく分け過ぎて答えの出ない複雑系の世界にはまってしまっている状態なのだと思います。

細かく分けてみていってドツボにはまりそうになったら戻って単純化してまた細かく分けてを繰り返す。

東と西を行ったり来たりと動き続ける事が大切です。

そして、その振り幅は同じ様にする事で世界は広がります。

今はテクノロジーが進んでいるからこそ、ヒューマニズムが求められる時代にもなってきます。

デジタルとアナログ。

オンラインだからこそのオフ会です。

ダンスも今は映像で見れるからこそのLiveの重要性なのだと思います。

僕は東は得意ですが西は苦手です。

ではダメなのです。

止まったら死デス。

少しでも動いていればとりあえずは良いです。

そして、心と身体の動きを調和させる媒介は言葉になります。

心と言葉、言葉と行動、

これが合わないならばあまり喋らないほうが良いと思います。

僕は喋ってずれていくタイプです。

こんな事考えていると何も喋れなくなってしまいますので、単純な世界の中の複雑さを楽しむくらいが良いと思います。

動いているのか、止まっているのかだけです。

この宇宙自体も時を動かすという生命現象を営んでいます。

宇宙という一つの生命の中の一細胞である自分。

答えは分からない。

これはもう楽しんだもん勝ちだと思います。

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